井上咲楽さん「頑張らない」エコ 卵の殻で化粧水、余り物でぬか漬け
国際シンポジウム「朝日地球会議2022」(朝日新聞社主催)はオンラインで開催され、パネル討論「今日からできるくらしチェンジ 身近にできる気候変動対策」を配信した。
気候変動対策が重要という認識は広がった。とはいえ、普段の生活で何をすればいいのか悩ましい。環境負荷が少ない暮らしのヒントやそれを続けるコツについて、タレントの井上咲楽さんと旭硝子財団理事長の島村琢哉さんが語り合った。
井上さんが育ったのは栃木県の山間部。「両親は環境意識が高いというよりは、モノを長く使いたいと考えることが好きだった」。余った野菜でぬか漬けを作ったり、卵の殻で化粧水を作ったりといった楽しみながら環境に優しい生活の実践例を紹介した。
島村さんは、ごみを減らすために食べ物を残さないことなどをあげ、「当たり前だがまずはそこから」と言うと、井上さんも「『頑張ってやってる』では続かない」と共感した。
井上さんの実家では、ごみをどれくらいに抑えられるかと「ゲーム感覚」で取り組んでいたという。また、現在はマイボトルを持ち歩き、ペットボトルはなるべく買わない。その分をお金に換算し、「これだけ得したと考えるとパワーになる」とも話した。
島村さんからは人々の意識調査についての紹介があった。財団は、地球環境の悪化による人類存続への危機感を時計の針で表す「環境危機時計」を毎年発表している。12時に近いほど危機感が強く、今年は有識者が「9時35分」だったのに対し、一般の人は「7時25分」で意識にギャップがあることが浮き彫りになった。
環境への取り組みが進んでいるイメージのある国を問う質問では、「解決していく技術がある」「クリーンな国」などの理由で日本が1位だった。島村さんが「欧州の方が先進的に見えるが意外だった」と話すと、井上さんは「そう見られているならちゃんとしたい」と応じた。島村さんは「一人ひとりが関心を持ち、自分ができることを考えて実行することが大切」と話すと、井上さんも「何かサステイナブル(持続可能)なことをしたら、自分もハッピーな気持ちになる取り組みが進めばいい」と応じた。
朝日地球会議2022の動画はこちらから
今年で7回目を迎えた「朝日地球会議」。「希望と行動が世界を変える」をメインテーマに10月16日から4日間配信しました。ご視聴ありがとうございました。主なプログラムのアーカイブ動画はこちらから
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら