卵アレルギーの子を助けたい 研究4年、専門医が作った「たまこな」
田中奏子
卵アレルギーのために、食べ物を我慢しないといけない子どもたちの助けになりたい。
そんな願いを込めた商品を、大阪の小児科医が開発した。
アレルギーがあっても、どれぐらいの量まで卵を食べられるのかは、ひとによる。
食べられる卵の量がわかっていれば、食事のメニューだって変わる。
友だちが食べているクッキーやドーナツを、食べられるかもしれない。
食べられるものが増えれば、暮らしだって変わるはず。
アレルギーの専門医として、子どもたちと日々、向き合う中でヒントをつかんだ。
医師の仲間たちと研究して4年。
卵を粉末にしたもので扱いやすく、病院の試験や自宅での食事指導で手軽に決まった量を使うことができる。
いまでは、各地の病院に納め、一般向けに販売もするようになった。