横浜インターコンチ、社食でも「ホテルの味」 雇用守った窮余の転換

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増田勇介
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 ヨットの帆を模した外観で知られる「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」(横浜市西区)は、みなとみらい21地区のシンボルだ。

 ここにはホテルのシェフが腕を振るう社員食堂がある。もともとは業者に委託していた社員食堂を自社営業に切り替えたきっかけは、コロナ禍だった。

ホテル中から集まる食材

 地上31階地下1階建ての建物の地下1階。通用口を抜けた先に社員食堂はある。

 座席数120ほどで、お昼どきには外まで行列ができる。制服姿でホテル外に出るのは難しいスタッフも息抜きできる、貴重な場となっている。昼と夜の1日2食利用する人もいるという。

 ホテルには中華やフレンチ、日本料理など、テナントも含めてレストランが五つ、ラウンジが二つ、バーが一つあり、宴会調理の部署もある。ベーカリーやペストリー(デザート)部門など、ホテル中の調理場から集まる食材が、食堂のメニューを彩っている。

 取材に訪れた日の定食は「本…

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この記事を書いた人
増田勇介
横浜総局
専門・関心分野
地方自治
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    中島隆
    (朝日新聞編集委員=中小企業の応援団長)
    2023年6月23日13時0分 投稿
    【視点】

     従業員満足度と顧客満足度を天びんにかけます。どっちが大事ですか? わたしは、従業員満足度だと思います。従業員のモチベーションがあがれば、従業員は顧客満足を考え、勝手に進むもの。私は、そう思います。  かつて名古屋に、ひとつの古いホテルがあ

    …続きを読む