第5回「ことばの教室」に通っていたバービーさん ラジオで母に伝えたこと

有料記事ことばの教室

聞き手・小若理恵
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 テレビやラジオで活躍中のお笑い芸人・バービーさんは、小学校高学年になるまで自分から話すことが苦手で、低学年のころに通級指導教室「ことばの教室」に通っていたといいます。昨年、そのことをラジオ番組で公表したバービーさんが、伝えたかった思いとは――。

 小学校の低学年のころに「ことばの教室」に何度か通った記憶があります。言葉が少なく、自分からほとんど話さないことを母が気にかけ、相談に行ったのかもしれません。

 いま振り返ると、幼稚園から低学年のころは自分からしゃべっている記憶がほとんどありません。私は4人きょうだいの末っ子ですが、「ほかの子たちとちょっと違うように感じた」と、母は言っていました。

 本名は笹森花菜。小さいころは「サ行」の発音が苦手で、母に「『ささもり』の『さ』って言ってごらん」と言われ、練習していたことも覚えています。

 高学年になると人と会話できるようにはなりましたが、自分から話しかけることは得意ではなく、シャイな性格はいまもあまり変わっていません。

 思春期には「自分は変わってるのかな」と感じていました。人はなぜ生まれて死にゆくのかと考えたりして。たまたま父の書棚にあった「チベット死者の書」という本を手に取り、「これだ!」と、インド哲学を学べる東京の大学に進みました。

 大学3、4年生になり、気づいたときには周りはとっくに就職活動を始めていました。でも、私は就職する気はあまりなく、「勉強し直したいな」と思っていました。

 なんとなく「物書きになれたらいいな」というのがあって。ちょうどワタナベエンターテインメントの養成所(コメディスクール)が開講し、放送作家コースがあると知り、門をたたきました。

 私の見た目からでしょうか。講師から「あなたは作家じゃなく芸人でしょ」とすすめられ、そのまま流されてお笑い芸人コースに入りました。

 でも、人とは違っていても、個性的でもいいという意味でいえば、女子大生のときよりは気持ちがラクでした。

全然しゃべれなかったラジオ番組

 実は、こんなふうにしゃべる…

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