(評・舞台)シス・カンパニー「桜の園」 あやつる五感、際立つ栄枯盛衰

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 1904年に逝去したロシアを代表する劇作家アントン・チェーホフの遺作。彼の四大戯曲の一つとして世界中で愛され、繰り返し上演されている。

 物語は明快。「桜の園」を領有する女主人が人生半ばを過ぎて帰郷、家財産を失って去ってゆくまでを、家族や使用人たちの心模様や関係性とからめ、笑いと涙をちりばめて描く…

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