10兆円大学ファンド、東北大を第1号候補に選定 東大・京大見送り
文部科学省は1日、世界トップレベルの研究力をめざす「国際卓越研究大学」の初めての認定候補に東北大を選んだと発表した。大学変革に向けた計画と戦略が明確で、その理念が全学に浸透していることが高く評価された。東京大や京都大など他の9大学の選定は見送られた。東北大は来年度中に正式認定された後、政府がつくった10兆円規模の大学ファンドから支援を受ける見通しだ。
この制度は、政府が巨額の資金を投じて国際競争力のある大学づくりを後押しし、低迷が続く日本の研究力を底上げしようというもの。今年3月までに国立と私立の計10大学が応募。国内外の大学や企業の関係者10人でつくる文科省の有識者会議が4月から審査してきた。
有識者会議は10大学の申請について、「意欲的な提案が出され、大学の現状を変革しようとする強い意志が示されたことを歓迎したい」と総括した。
審査のポイントは、国際的に卓越した成果を出せる研究力▽3%の成長につながる意欲的な事業・財務戦略▽自律と責任のあるガバナンス体制の三つ。大学変革へのビジョンとコミットメントが十分かどうかを見極めるため5カ月間で12回の会合を重ねた。書類審査や面接のほか、一部の大学の現地視察をした。
東大と京大に審査でついた注文は
その結果、有識者会議は全員…
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