日本学術会議の新会長に光石衛・東大名誉教授 課題山積の中

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村山知博 阿部彰芳
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 日本学術会議は2日、総会を開いて会長選を行い、独立行政法人・大学改革支援・学位授与機構理事で東京大名誉教授の光石衛氏(67)=機械工学=を新会長に選んだ。3日に副会長ら新執行部の顔ぶれが決まる。学術会議の「あり方」や任命拒否問題など課題が山積するなか、難しいかじ取りを迫られる。

 今回の会長選は、梶田隆章・前会長の任期が先月末に切れたことを受けたもの。午前中に政府から辞令を受けた新会員105人を含む203人の会員のうち、出席した160人が投票した。

 1回目の投票で光石氏が最多票だったものの、過半数に及ばなかった。2回目の投票で光石氏が半数を上回る83票を得た後、本人が新会長に就任することを受諾した。任期は3年。

 光石氏は岡山県の生まれ。専門はロボット工学で、最先端のロボット技術を医療に応用し、各種の手術支援ロボットなどの開発に力を注いだ。東京大では工学部長、副学長を歴任した。

 学術会議をめぐっては3年前…

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この記事を書いた人
村山知博
科学みらい部
専門・関心分野
天文・宇宙、環境、エネルギー、原子力