今夏の甲子園大会で107年ぶりの優勝を果たした慶応の森林貴彦監督(50)は、慶応幼稚舎(小学校)の教員でもある。小学生でも高校生でも、共通してできるようになって欲しいこととは?
自分のリズムで、欠かせない環境
私は慶応高校の教員ではありません。慶応幼稚舎の教員をしています。高校野球の監督では、とても珍しいと思います。
今は3年生の担任です。この夏は、担任をするクラスのほとんどの児童が、甲子園まで応援に来てくれました。
朝から午後まで、東京都渋谷区の幼稚舎で小学生を見て、それから横浜市港北区の高校野球部のグラウンドに移動。夕方から夜まで、高校生の練習を見ます。
これが自分のリズムであり、欠かせない環境だと思っています。
ほとんどの高校野球の指導者は、普段接する対象が大人か高校生です。大人と比べれば、高校生はもちろん「子ども」です。
だから、大人である指導者が導いてあげなきゃいけない、大人が練習などを仕切ってあげなきゃという思考に陥りがちです。
しかし、常に小学生とも接している私からすれば、高校生は大人に近い感覚があります。だから自然と、子ども扱いはせず、「大人」として接することができます。これは私にとってメリットだと思っています。
小学生でも高校生でも、共通…
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- 【視点】
記事は、教育や高校野球に関する内容だが、企業の人材育成など大人の成長にも通じる内容だと思う。 「教えたから成長する」のではなく、「ひとは時間をかけて、自分で成長していく」というところに深く共感する。 ビジネスパーソンも、仕事の仕方、コツ
…続きを読む