【そもそも解説】大阪・関西万博の建設費なぜ増える? 誰が払うの?
2025年4月に始まる大阪・関西万博の会場の建設費がふくらんでいます。このほか、運営費も大幅(おおはば)に増えそうです。なぜ、こんなにお金がかかるのでしょうか。
Q 建設費が増えるの?
A 増やすのは、これで2度目だ。1度目は20年12月で、1250億円から1・5倍の1850億円に増やした。2度目の今回はさらに500億円増やし、2350億円にした。当初の2倍近くに増えることになる。半年間の万博に多額のお金をつぎ込むことへの批判がある。
Q なんで増えたの?
A 万博は14年、大阪維新(いしん)の会の橋下徹(とおる)大阪市長(当時)や松井一郎(いちろう)大阪府知事(同)が、地域経済の活性化を狙(ねら)って打ち上げ、17年に安倍晋三(しんぞう)政権が誘致(ゆうち)を決めた。そのときに政府が出した大まかな金額が最初の1250億円だった。05年の愛知万博の建設費をもとに、会場の広さに比例させて計算した。
18年に開催(かいさい)が決まると、準備をする日本国際博覧会協会(万博協会)が会場のデザインを練り直し、新たに直径約600メートルの木造の大屋根(リング)を建てることにした。建物や設備にいくらかかるか積み上げ、20年に建設費を1・5倍に増やした。
Q 2度目は?…