第12回富士急行乗る気になるあの子 沿線学生の恋心も描いた歌、後輩励ます

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池田拓哉
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 富士山のふもとにある小さな大学のキャンパスで、一つの歌が生まれた。

 曲名は「富士急行線のうた」。電車でアルバイト先に向かう学生が駅に止まるたびに様々な思いをめぐらすポップな歌だ。

 《十日市場から乗ってくる 気になるあの子は国文科》

 富士急行線(大月―河口湖)は、首都圏の登山客らを富士山観光の玄関口へと運ぶ鉄道として知られる。沿線に都留文科大学(山梨県都留市)があり、学生にとってなくてはならない生活路線だ。

 車両の中で淡い恋心を寄せるあの子を見かけ、心がときめいてしまう学生もいる。そんな、現役生や卒業生が思わず「あるある」とひざを打つエピソードを歌に紡いだ。

なじめない学生生活 歌をきっかけに広がった輪

 作詞作曲したのは、富士吉田市を拠点に活動するシンガー・ソングライター、でこ=本名・篠田真悠香=さん(31)。当時、都留文科大の2年生だった。

 大学で軽音楽のサークルや部…

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この記事を書いた人
池田拓哉
甲府総局|郡内地方・富士山担当
専門・関心分野
地方自治、街の話題

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