孫と娘だけはーー「終わった」と思った炎上 乗務員は涙目に見えた

有料記事日航機・海保機事故

聞き手・山口啓太
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 東京・羽田空港で2日、日本航空(JAL)の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、JAL機に乗っていた札幌市中央区の会社員、小竹みゆきさん(57)に体験を聞いた。

     ◇

 50代の夫と20代の娘、4歳の孫とともに、羽田を経由し、ハワイに旅行に行く途中だった。年初の休みに、約1週間の思い出を作るつもりだった。

 家族4人で、機体中央付近に並んで座っていた。

過呼吸の女性、泣く子供

 着陸時、「ドーン」という大きな音が響き、急ブレーキに驚いて窓の外を見ると、オレンジ色の炎が上がっていた。

 数分のうちに、プラスチックが溶けるような臭いが充満した。乗客は立ち上がり、「早く出して!」などと声を上げた。

 窓際の若い女性が過呼吸になっていた。子供の泣き声が聞こえた。

 客室乗務員(CA)が大きな炎を見て「こっちはダメです」と言い、すぐに扉を閉めるのを、夫が見ていた。あとから夫に聞くとこの時、「終わった」と思ったそうだ。

窓の外に見えていた炎が機内へ

 孫と娘だけは何とか――。そ…

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