インド系人材、米国の政財界で台頭 英語以外にもあった活躍する理由

有料記事インド新時代

ニューハンプシャー州=石原孝
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 11月に大統領選挙を控える米国。候補者選びでも、インド系人材の存在感がかつてなく目立った。

 昨年12月、南部アラバマ州で開かれた共和党候補者のテレビ討論会。指名獲得レースが始まった最初のころは8人の候補者が参加した討論会も、その後1人またひとりと脱落し、この日、不参加だった「本命」のトランプ前大統領を除く候補者は4人。そのうちの2人がインド系だった。

 元国連大使のニッキー・ヘイリー氏(52)と実業家のビベック・ラマスワミ氏(38)。ともに両親がインドからの移民だ。

 ヘイリー氏は「(トランプ氏には)混乱が付きまとう」と訴え、共和党内の穏健派や無党派層の「反トランプ票」結集を目指し、最後まで指名争いに残った。

 一方、ラマスワミ氏は東部ニューハンプシャー州で開かれた集会で支持者に語りかけた。

なぜ出馬? インド系のラマスワミ氏に聞いた

 「私の両親は40年前、ほとんどお金も持たないまま(インドから)米国にやってきた。ここで育った私は成功を収め、医師の妻と2人の子どもを育てている。これこそが、アメリカンドリームだ」

 ハーバード大学などで学び…

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この記事を書いた人
石原孝
ニューデリー支局長|南アジア担当特派員
専門・関心分野
アジアやアフリカの新興国・途上国の情勢