もし人類の活動が8分の1になったら 「ウルトラQ」が問う冬の夏日

有料記事序破急

論説委員・前田史郎=社会社説担当
[PR]

 1960年代のSFドラマ「ウルトラQ」に忘れられない回がある。

 人口が増え続けると地球上に人があふれて社会は限界がくる。そこで人のサイズを8分の1にし、消費を抑え、争いのない楽園をつくる計画が始まる。応募の場に迷い込んだ由利子は誤って小さくされてしまい、泣きながらさおだけのような鉛筆で仲間に「さようなら」――。

 ミニサイズの都市と巨大な人間。リアルな特撮に震えたのを覚えている。

 「地球沸騰」といわれた昨年…

この記事は有料記事です。残り732文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません