「そのままのれいちゃんが好き」 過食症の妻と出会い、3度目の結婚

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河合真美江
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 まるちゃん。妻にそう呼ばれる岡田英行さん(49)。

 「体も顔も丸いから。でもどこへ行くにも一緒」と妻の玲子さん(52)に言われ、「アハハハハ」。目を細め、うれしそうに笑う。

 まるちゃんこと、英行さんが暮らすのはインドネシア・バリ。玲子さんが移住してきて結婚したのは3年前だった。

 玲子さんの摂食障害について話は聞いていた。でも、バリに来ればストレスが減るだろうし、きっとおさまる。そう思っていた。

 だが実際に食べっぷりを目の当たりにし、驚いた。本当によく食うなあ、と。

 外食をすると、ナシゴレン、ミーゴレンの後、デザート、さらにナシゴレン、ミーゴレンと食べ続けた。

 家でもしっかりカレーやラーメンを食べた後、必ずデザートだ。バリ名物のジャジャンというもち米のお菓子をいくつも食べた。食後に英行さんが食器を洗っているすきに、アイスを何十個も隠れて食べていたこともある。

 英行さんが仕事帰りにおやつを買うのが日課になった。うっかり忘れると、「なんで忘れんねん」と玲子さんは泣いて怒った。

 「食べるな」とは、英行さんは言わなかった。「吐きたいなら、吐いていいんだよ」。そう言った。

「若気の至り」で結婚したが

 「食べても、吐いても、やせ…

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この記事を書いた人
河合真美江
文化部|宝塚歌劇・文芸担当
専門・関心分野
女性の生き方、宝塚歌劇、グリーフケア