さんまさんに「なるほど」 留学記ヒットの彬子さま、執筆への思い

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聞き手・中田絢子

 今年4月に文庫版が出版され、累計16万部発行(今月17日現在)のヒットとなっている「赤と青のガウン オックスフォード留学記」の筆者、三笠宮家の彬子(あきこ)さま(42)が朝日新聞のインタビューに応じた。イギリス留学中の日常をまとめた著書は2015年に単行本として出版され、昨年SNSで再注目されたことから文庫となって再び世に送り出された。著書にまつわる思い出や執筆活動への思いを聞いた。

書店で「読者」に遭遇、即席サイン会

 書店に自分の書いた本が平積みで並んでいるのを最初に見たときは、ドキドキいたしました。本屋さんが好きなので、日常的に出かける場所に自分の書いたものが置いてあることはとてもうれしいことです。

 実際に、書店でレジ待ちの列に並んでいたら、まさにわたくしの本を手にしてくださっている女性が目の前にいらっしゃって、何の迷いもなく「ありがとうございます、著者です」ってお声がけしてしまって。

 女性はプチパニックになられ…

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この記事を書いた人
中田絢子
東京社会部|宮内庁担当キャップ
専門・関心分野
皇室、憲法、平和、政治、運輸
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    辻田真佐憲
    (評論家・近現代史研究者)
    2024年6月17日18時20分 投稿
    【視点】

    『赤と青のガウン』文庫化のきっかけは、(あとがきで書かれているように)ツイッターでバズったことでした。皇族の移動なのにLCCを使っていたり、そのために不便な空港に運ばれたり、意外性がとくに受けたようです。いかにも現在的なヒットと言えるでしょ

    …続きを読む
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