大河「光る君へ」の道長、今後は強欲に?それとも… 大石静さん語る

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聞き手 編集委員・後藤洋平
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 吉高由里子さんが演じる紫式部を主人公にした、NHK大河ドラマ「光る君へ」が折り返しを迎える。脚本を担当する大石静さんへのインタビュー後半では、新たな藤原道長像を打ち出した理由や、紫式部と清少納言の関係といった今後の展開のほか、大石さんが信頼する俳優についても語ってもらった。

 ――強欲だとされる藤原道長を人間的にも優れた存在として描いた理由は?

 歴史考証を担当する倉本一宏先生から「道長は、教科書では強欲な独裁者と書かれているけれど、非常に優れた政治家だったと思う」とお聞きしたんです。

 道長が詠んだ「此の世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる事も 無しと思へば」という「望月の歌」の一首のために、そういう印象になっているのは残念なことだともおっしゃっていました。

「本当の道長は、若き日の田中角栄のような…」

 本当の道長は若き日の田中角…

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この記事を書いた人
後藤洋平
編集委員|ファッション・メディア・文化担当
専門・関心分野
ファッション、メディア、文化