野田秀樹「正三角関係」11日開幕 個人と大きな力の関係問い続け

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増田愛子
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 NODA・MAPの新作「正三角関係」が11日、開幕する。作・演出の野田秀樹が、父殺しを描いたドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」をモチーフに、縦横無尽に筆をふるった作品。東京など国内3都市での公演を経て、秋にはロンドンでも上演される。

 この戯曲のために選んだあるテーマを、どう展開させるか。考えるうち、青年時代に読んだ「カラマーゾフの兄弟」を枠組みに使うことが浮かんだという。19世紀の帝政末期ロシアを舞台にした、父と3人の息子を巡る物語を、とある時代の日本に生きる花火師の家族「唐松族の兄弟」の物語に書きかえた。

 3兄弟には、NODA・MAPに出演経験のある長澤まさみと永山瑛太に加え、初登場となる松本潤を迎えた。20年ほど前に知り合い、松本が野田のワークショップに参加するなどしてきたという。

 「彼は、めちゃくちゃ真面目…

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この記事を書いた人
増田愛子
文化部|演劇担当
専門・関心分野
歌舞伎、文楽、海外の演劇、公共劇場