子どもの英語指導は「何で?」のタイミングで ヒット本著者の実践法
英語に初めて触れる子どもたちにとって、英文の構造を理解するのは大変です。「アルゴクラブ in English」(東京都世田谷区)主宰の能島久美江さんは、パズルのように英語を組み合わせて文章を作るシートを発案し、文法用語なしで英文構造を理解できるようにしました。そのシートをまとめた本「英語で発想・英語で表現! えいごで日記」(三修社)がロングセラーとなっています。能島さんが実践していることなどを聞きました。
英語本の著者に聞く
朝日新聞社の日本語解説つき英字新聞「朝日ウイークリー」から人気コンテンツを厳選して紹介します。今回はインタビュー連載「英語本の著者に聞く」です
――日記という形式で英語を学ぶという発想は独特ですね。
「本の刊行当時、小学校で『一行日記』を書くという取り組みがありました。『今日はこんなことがあった』『こんな気持ちだった』と書く練習です。一行ならそんなに難しくはないはず。幼稚園から小学校くらいまでの子どもが対象だと、英文法を使って英語を教えることは難しい。英語でも『一行日記』と同じことができればいいなと思いました。じゃあ、どうすれば良いのか。教室では算数パズルも教えています。子どもたちはパズルが好きですし、それと英語を掛け合わせたら、簡単に書けるものができると考えました。最初はフローチャートを作りました。そして、フローチャートを広げていったのがこの本です」
――本の対象年齢は6~13歳となっていますが、学年などによって覚える英単語を区別していますか?
「日本語と同様、子どもたち…