オスプレイ事故、重なった故障と判断ミス 訓練遂行のプレッシャーも
清宮涼 編集委員・佐藤武嗣
屋久島(鹿児島県)沖の米軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故は、空軍航空機事故調査委員会による報告書と空軍の説明から、ギアボックスの故障とそれを軽く見た搭乗員の判断ミスが重なった様子が明らかになった。
昨年11月29日午前10時43分、訓練に参加するため、オスプレイは米空軍横田基地(東京都)を出発した。午後1時9分、補給のために立ち寄った米軍岩国基地(山口県)から、米軍嘉手納基地(沖縄県)に向かった。
操縦席に、ギアボックス内部で金属片が発生してそれが燃焼したことを知らせる「チップバーン」の最初の注意喚起の警告灯が表示されたのは、岩国基地を離陸してから約40分後。
その後も警告灯表示は続いた。3回目の注意喚起は、できる範囲での速やかな着陸を求めつつ、予定通りの任務を遂行してもよいとの内容だった。事故機は予定通り、嘉手納基地に向かった。4、5回目の注意喚起の後も、予定通りの飛行を続行した。
直後に変わった状況 着陸求める警告
状況が変わったのはその直後…
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