南海トラフ地震の臨時情報って何? 最短2時間で調査結果発表

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石倉徹也 川原千夏子
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 宮崎で最大震度6弱を観測した8日午後4時42分ごろの地震で、気象庁は、南海トラフ地震の可能性が高まった場合に出す「臨時情報」を2017年に制度を開始してから初めて出すかどうかの検討に入った。臨時情報とはどんなもので、発表されたらどう行動すればいいのだろうか。

 南海トラフ地震の想定震源域は、東海から九州の太平洋沖とされ、100年から200年ほどの間隔で、繰り返し巨大地震が起きてきた。発生すれば津波が広い範囲に押し寄せ、犠牲者は最大約32万3千人と想定される。

 その南海トラフ地震に関連して発表されるのが、臨時情報だ。南海トラフ地震の想定震源域周辺で、地震の規模を示すマグニチュード(M)6.8以上の地震などの異常現象が起きた際、気象庁が地震発生の5~30分後にまず、「臨時情報(調査中)」を発表する。

 大地震が発生すると、続けて…

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この記事を書いた人
石倉徹也
科学みらい部
専門・関心分野
数学、物理、宇宙・天文
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    小西美穂
    (関西学院大学総合政策学部特別客員教授)
    2024年8月9日14時47分 投稿
    【視点】

    「巨大地震注意」という聞き慣れない言葉に、私も一瞬不安を覚えました。しかし南海トラフ地震の臨時情報は災害リスクの「見える化」という意味で重要な一歩と考えるようになりました。日本は地震多発国。世界で発生するマグニチュード6以上の地震の約2割が

    …続きを読む