紺碧の空、響かせてみせる 早大野球部の応援オタクが甲子園の舞台へ
西田有里
「あいつは『ガチ』ですよ」
チームメートもそんなふうに評する、早大野球部の応援オタクが早稲田実にいる。背番号14の小薗井(おそのい)陸也(3年)だ。
早大の試合を初めて見たのは、早稲田実の初等部に入学してすぐのころ。父が「早実に入ったんだから、行ってみようか」と神宮球場の東京六大学野球のリーグ戦に連れて行ってくれた。
どんな試合だったかは、もう覚えていない。でも、応援が楽しかったのは覚えている。内野の応援席では応援団の大学生が小学1年生の自分にやさしく声をかけてくれた。選手を出待ちすると「かわいい」の声の嵐だった。
初めて覚えたのは、得点時に歌う「紺碧(こんぺき)の空」だ。
隣の大人と頑張って肩を組み、激しく揺れた。応援歌や応援曲を次々と覚え、学ラン姿のリーダーの動きも「完コピした」。応援団の誘いのもと、小さな少年は応援団の横に立ち、観客の前で大きく腕を振った。
毎週末、必ず神宮球場に足を…
- 【視点】
早実の試合が始まりました。大活躍を祈ります。そして、大学に進んだら、野球部だけじゃなく応援部へ入ることも選択肢に入れていただけたらと思います―。
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