台湾検察、第三勢力民衆党の柯文哲主席を聴取 ビル建設の不正疑惑
台北=高田正幸
台北市の商業ビル建設をめぐり不正に関与していた疑惑があるとして、台湾の司法当局は30日、立法院(国会に相当)の第三勢力、民衆党の柯文哲(コーウェンチョー)主席(党首)の自宅や事務所、民衆党本部を汚職の疑いで捜索した。柯氏の聴取も始めた。複数の台湾メディアが報じた。実際に不正に関与していたかどうかや金銭の授受の有無などが焦点になりそうだ。
台湾の中央通信社によると、柯氏は台北市長だった2020年、同市の商業ビルの建設をめぐり、ビル建設を計画する企業側の陳情を受けて容積率を不正に引き上げる便宜をはかった疑いがもたれている。
柯氏は30日午前、自宅前で報道陣に「私に問題はない。当局はどのような証拠があってこのような行為をするのか明確に説明すべきだ」と潔白を主張。民衆党も同日、「柯主席の潔白を支持する」とする声明を発表した。
国民党の台北市議も関与か
疑惑をめぐって、検察当局は…