米の「阻止」判断、大統領選後に先送りか 日鉄のUSスチール買収

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榊原謙=ワシントン 山本精作
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 日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収案を阻止するかどうか、バイデン米大統領の最終判断が、11月5日の大統領選後に先送りされる可能性が出てきた。一部米メディアが13日、米政府高官の話として伝えた。バイデン氏が買収を阻止する方針だと報じられて以降、米国内外から強い反発が出ていた。

 米欧メディアは4日、バイデン氏が近く買収の阻止に乗り出すと一斉に報道した。しかし、バイデン氏はこの件について沈黙を保ってきた。

 米紙ワシントン・ポストは13日、複数のホワイトハウス高官が「そのような決定は短期的にはなさそうで、大統領選後まで行われない可能性もある」と示唆したと報道。一時は発表の準備をしていたが、その後内部の検討ペースが「鈍っている」とも伝えた。

 買収阻止の方針に対する反発…

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    江渕崇
    (朝日新聞経済部次長=日米欧の経済全般)
    2024年9月14日18時53分 投稿
    【視点】

     担当デスクです。国家安全保障を名目にした本件の買収阻止は、さすがに筋が悪かったとの自覚がバイデン政権の内部にはあるのでしょう。選挙を控え、買収阻止で点数を稼ぐ政治的動機がいかに強くとも、さすがに道理を外れたことはできないという自制が少しは

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