数字がつく県立高「ナンバースクール」 校名変更も視野に検討へ
「一高」や「二高」のように校名に数字がつく「ナンバースクール」。茨城県は、こうした県立高校の校名に関する検討委員会を近く設置する方針だ。校名の与える影響を調査し、変更も視野に入れて検討するという。
19日、県議会の文教警察委員会と総務企画委員会で県と県教育委員会が報告した。検討委員会の事務は県政策調整課と県教委高校教育課が担当する。委員には、大学教授や民間有識者、県立高校や中学校の校長、保護者など10人程度がつく。10月から1月まで3回委員会を開き、今後の校名のあり方に関する提言を取りまとめる予定。
県教委高校教育課によると、県内にはナンバースクールが28校ある。前身が旧制の中学校だと「一高」、高等女学校だと「二高」となっている学校が多い。担当者は「数字が序列を示すと思われたり、共学化しても二高といえば女子校というイメージが色濃く残ったりする学校もある」と話す。
茨城を除けば、全国にナンバースクールの公立高校は9都府県で計30校あるという。多くて宮城県の7校。茨城県が突出して多いことになる。
今年1月にあった県総合教育会議で、県教育委員から問題提起があった。大井川和彦知事が「学校の名前から枠にはめて変化を妨げてしまっている可能性がないか、研究する必要がある」と述べていた。