海のみちしるべ レンズ磨きで輝き長く 犬吠埼灯台点灯150年前に
根岸敦生
千葉県銚子市の犬吠埼灯台(国指定重要文化財)が11月15日に初点灯から150年を迎えるのを前に9月29日、「灯台守になってレンズ磨き体験」があった。
犬吠埼灯台は全国で5カ所しかない第1等灯台で、レンズは日本最大級の「第1等レンズ」を使用している。フレネル式レンズにプリズムを組み合わせ、光が届く距離は約36キロを誇る。
この日は県内外から訪れた参加者計23人がレンズ磨きに挑戦した。指導したのは犬吠埼灯台に関わった経験のあるいずれも海上保安庁出身者の渡辺裕吾さんと浦島弘巳さん。参加者は、灯台の歴史や仕組みの説明を聞いた後、99段の階段を上り、レンズ磨きに取り組んだ。
参加者からは「レンズの前に立てて感激した」「レンズがこんなに大きいとは想像以上だった」などの感想が聞かれた。
市では150周年にちなみ、「犬吠埼灯台150周年おめで灯台」と銘打って、「灯台ワールドサミットin銚子」を11月16、17日に開催するほか、関連イベントを企画している。