IR開業予定の夢洲駅へ鉄道延伸 収益性など検討、来年度前半までに
大阪府と大阪市は、カジノを含む統合型リゾート(IR)が開業する予定の夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)につながる鉄道整備について検討する会議を設置すると3日、発表した。鉄道事業者や有識者と11月から協議を始め、2025年度前半までに検討結果をとりまとめる。
検討対象は、過去に国の審議会が望ましいと答申した中之島駅と夢洲をつなぐ路線のほか、京阪中之島線の中之島駅と九条駅間、JR桜島線の桜島駅と夢洲駅間の延伸の計3路線。JR西日本、京阪電鉄などの鉄道各社と、各路線の採算性や工事で生じる課題を検討した上で、議論の結果を公表する。
夢洲は、来年の大阪・関西万博後の跡地利用について、府市による検討が進められている。また、IRも違約金なしで事業者が撤退できる「解除権」が9月に失効し、30年秋の開業がほぼ確実だ。吉村洋文知事は3日、「夢洲が大きく変わるなかで鉄道の議論も必要だ。ベイエリアの成長にとって重要な路線になるので前向きに進めたい」と述べた。
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