被害者のカード奪いコンビニで出金を試みたか 横浜の強盗殺人事件
横浜市青葉区の住宅で住人の後藤寛治(ひろはる)さん(75)が殺害された事件で、住宅に押し入った男らの1人が犯行の途中に近くのコンビニを訪れ、後藤さんのキャッシュカードで現金を引き出そうとしていたことが捜査関係者への取材でわかった。神奈川県警は男らが暗証番号を聞き出すために、後藤さんに激しい暴行を加えた可能性もあるとみている。
この事件では千葉県印西市の塗装業、宝田真月(まづき)容疑者(22)が強盗殺人容疑で逮捕され、若い男2人を車に乗せて現場へ向かったと供述。県警は3人のいずれかが現金を引き出そうとしたとみて調べている。
後藤さんは今月15日ごろ殺害され、現金約20万円とネックレスなど数点(30万円相当)が奪われていた。粘着テープで遺体の手足は拘束され、口は塞がれていた。
宝田容疑者は、SNS上で「ホワイト案件」と称して働き手を募集する投稿に応募。「指示役」から匿名性の高い通信アプリで命じられ、後藤さん宅に押し入ったと説明しているという。
千葉県市川市の強盗致傷事件も暗証番号聞き出す目的で女性監禁か
また、千葉県市川市の住宅で17日、男らが押し入って住人の女性(50)を連れ去った事件でも、女性が連れ去られた後にこの家の預金が引き出されていたことが、捜査関係者への取材で分かった。千葉県警は、監禁容疑で逮捕した住所・職業不詳の藤井柊(しゅう)容疑者(26)らが、預金口座の暗証番号を聞き出すために女性を連れ去ったとみて調べている。