ゲイシャ文化を英語で伝える加賀の女将 お客様と接して培った会話力

有料記事語学の扉

聞き手・友田雄大
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 ゲイシャ文化を英語で伝えたい――。芸者が客をもてなす金沢市の「お茶屋」で、女将(おかみ)の馬場華幸さんがその歴史や文化を外国人客に発信しています。自分の言葉で、「本物」の伝統文化を伝えるために英語を磨いた馬場さん。その方法論を聞きました。

記事後半では馬場さんがどう語学を磨き、外国人客との会話では何を意識しているかについて話しています。

 ――芸者の文化などについて英語で説明しているそうですね。

 お茶屋で海外ゲストに芸者のパフォーマンスを楽しんでいただく際、私が英語でその文化や背景を詳しく伝えています。

 私たちの会社が運営するお茶屋「懐華樓(かいかろう)」は、2009年にミシュラン社の旅行ガイドブックで一つ星を頂きました。それからたくさんの外国人客にお越し頂いたのですが、芸者さんのステージは、基本的に一見(いちげん)さんお断りで、紹介がないと見られない。「ゲイシャを見ることができないのか?」という声がたくさんあり、外国人客向けの企画を立ち上げました。14年から始めて、今年で10年になります。

 ――英語は得意だったのですか。

 英語は学生時代から英会話ス…

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この記事を書いた人
友田雄大
国際報道部
専門・関心分野
経済、国際情勢