仲間の支えで復帰、ドラムで恩返しを 東海大高輪台、マーチングコン
石川瀬里
第37回全日本マーチングコンテスト(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の高校以上の部が17日、大阪市の大阪城ホールで開かれる。都代表として10回目の出場となる東海大高輪台高は、3年連続の金賞を目指す。81人の隊列を率いるコンサートマスターの山本葵さん(3年)は、部活から離れていた苦しい時期を乗り越え、仲間たちと目指してきた晴れ舞台に立つ。
ただ1人のテナードラム
山本さんが担当する楽器は、ただ1人のテナードラム。サイズが異なる五つの太鼓を操る。全日本で演奏するプッチーニ作曲「トゥーランドット」では、曲調が変わる重要なポイントでソロを担当する。
部員や顧問の畠田貴生教諭の信頼も厚い山本さんだが、思うように部活に来られない時期があった。
2年生の12月のある日、突…