全線開通2026年度に延期 玉島・笠岡道路2期 掘削に時間

北村浩貴
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 国土交通省岡山国道事務所は、国道2号玉島・笠岡道路(2期)の全線開通予定が1年度先延ばしの2026年度になると11日発表した。岩盤掘削に時間がかかっているのが主な原因という。また、接続する笠岡バイパスで盛り土が崩れて対策が必要になったため、一部区間を除き、25年度だった開通時期を見直すことになった。

 玉島・笠岡道路(13.9キロ)は1期と2期があり、玉島西インターチェンジ(IC、倉敷市)―浅口金光IC(浅口市)の1期(4.5キロ)は、すでに開通している。

 2期(9.4キロ)は浅口金光ICと笠岡東IC(仮称、笠岡市)を結ぶ。この区間の浅口市と里庄町の計2地区で硬い岩盤が見つかり、掘削作業に時間がかかっているという。掘削後の工程なども検討した結果、開通時期を見直した。

 笠岡市内を横断する笠岡バイパス(7.6キロ)では、笠岡東IC―新笠岡港東IC(仮称)の2.8キロは予定通り25年度の開通を見込む。しかし、新笠岡港東ICから西へ約2キロの地点で今年1月、盛り土に長さ約100メートル、幅約40メートルの範囲で約1.5メートルの垂直な沈下や亀裂が発生した。笠岡湾干拓地に位置するため、地盤が軟弱だという。

 岡山国道事務所では有識者などでつくる検討会の助言を得て今秋、対策工法を選定した。「工事に一定の期間を要する」として、進捗(しんちょく)状況をふまえた上で開通時期を決める方針だ。

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この記事を書いた人
北村浩貴
岡山総局
専門・関心分野
地方行政、地方政治、文化財、民俗学、スポーツ