第4回地雷と闘い12年、日本人専門家が描く未来 ジャパンの技術を世界へ

有料記事悪魔と闘う 「地雷汚染国」からの報告

プノンペン=大部俊哉
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 世界の地雷除去の未来を担う、一人の日本人がいる。

 地雷・不発弾分野の国際協力機構(JICA)専門家、林明仁さん(45)。12年にわたり、被害国のラオスとカンボジアを拠点に、地雷廃絶を目指す最前線に立つ。

 日本の技術や経験を世界の国々につなぐ「ボランチ」として。

【連載】悪魔と闘う 「地雷汚染国」からの報告(全4回) 初回はこちら

地雷は爆発か除去をしない限り地中に残り、民間人でも子どもでも、関係なく襲い続けます。除去に奮闘する人、被害に苦しむ人、記憶の風化に向き合う人、復興を支える日本人…それぞれの今を伝えます。

 「戦争の爪痕を乗りこえる力を、被害国と一緒につくりあげる」。そんな覚悟を胸に昨年7月、林さんはポーランドの首都ワルシャワにいた。

記事後半では、南米やアフリカまで地球規模で広がる、林さんら日本人の奮闘を紹介します。

 ロシアの侵攻を受けるウクラ…

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この記事を書いた人
大部俊哉
マニラ支局長|東南アジア・太平洋担当
専門・関心分野
安全保障、国際政治、貧困問題