現場へ! 地域おこし協力隊(5)
大学4年の女性(21)は一瞬、たじろいだ。机の向かいに座る背広姿の男性が語気を強めて念押ししてきた。
「『ここで農業をする』という意志を持つ人を募集しています。定着する人材です」
京都府京丹波町は黒大豆の産地の一つだ。収穫期を過ぎた11月中旬、女性は町職員の案内で、町の農産物を扱う「地域商社」を訪ねた。
事務所は大手コンビニの店舗跡。観光協会の一部門で、町内での就農者を育てる研修農場を来春に開く。一期生として「地域おこし協力隊」を募る。
大阪府出身で地元の大学に通う女性は、来春の新卒とともに就農を目指す。この日は応募前の現地見学だった。
女性はその場で覚悟を伝えられなかったものの、応募への決意はいっそう固まった。
「報酬をもらいながら農作業から商品開発まで学べ、就農後も支援してくれるのはありがたい」
浮き彫りになるミスマッチ
事前に双方が考え方を確認し…
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- 【視点】
地元にも協力隊の人がいらっしゃいますが、任期を終えるとけっこうな人が地域から離れていっていますね。そもそも働ける場所が少なかったり、人間関係が一度こじれると修復が難しかったりするので。だから、ミスマッチは双方デメリットしかないのでなくせる
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