「シートベルトを締めろ」 トランプ氏の再登板、台湾の専門家は警鐘
聞き手・高田正幸
台湾政治大学東亜研究所特聘教授 王信賢氏
トランプ氏の米大統領再登板は、台湾海峡をめぐる情勢にどのような影響を及ぼしうるのでしょうか。台湾と米国、中国の関係に詳しい台湾政治大学東亜研究所の王信賢特聘教授に尋ねました。
――第1期目のトランプ大統領の台湾政策をどのようにみていますか?
台米間の高官往来を促す台湾旅行法の成立や台湾への多額の武器売却など、(米政権が中台双方との関係においてバランスをとってきた)慣習にとらわれない姿勢が目立っていたように思います。
台湾は「手段」か「目的」か
米国政治には本来、両岸(中…