ミステリー小説に描かれた考古学とは?奈良・橿考研博物館で特別陳列

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塚本和人
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 松本清張やアガサ・クリスティの作品をはじめとした国内外のミステリー小説には、しばしば遺跡や出土品、邪馬台国など考古学の世界が登場してきた。事実を積み上げ、仮説を立てて検証していく点では、事件の捜査と考古学は似ている。ある考古学者がミステリー小説に描かれた考古学について論文を書き、それが意欲的な展覧会につながった。

 奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所(橿考研)付属博物館で来年1月19日まで開かれているのが、特別陳列「ミステリー小説のなかに考古学が登場する件」と題した展覧会だ。

 考古学専門の博物館では珍しい文芸とコラボした展覧会。企画のきっかけは、橿考研で発掘調査を担当し、現在は県文化財課で働いている絹畠歩さんが、約2年前に著した論文「小説に描かれた考古学世界の理想と現実―松本清張と以後の小説―」だった。

 「点と線」や「砂の器」など…

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