警察官が大規模警備の応援派遣先で部下にパワハラか 大阪府警が調査
田添聖史
大分県で11月10日に開かれた「全国豊かな海づくり大会」の警備業務に応援派遣された大阪府警の警察官らが、部下に暴力をふるうなどパワーハラスメントにあたる行為をした疑いがあることが、府警への取材でわかった。府警は処分を視野に調査を進めている。
大会には天皇・皇后両陛下が出席するため大規模な警備態勢が敷かれ、数日前から府警の警察官らも派遣されていた。
府警によると、旭署の30代の男性巡査部長は大会前の夜、宿泊施設で部下の男性巡査を複数回殴り、打撲の軽傷を負わせた疑いがある。2人は同じ部屋に滞在し、巡査部長が就寝しようとした際、巡査が部屋に来た他の同僚と大声で騒いだことに腹を立てたとみられるという。
このほか、東淀川署の男性巡査が、宿泊施設で上司らから服を脱ぐよう指示されたり、蹴られたりする被害を受けたという。
府警は「詳細は調査中」としているが、両件とも指導や教育、通常のコミュニケーションから逸脱したパワハラにあたる疑いがあるとみて事実関係を調べている。