出産後、淡い希望で検索した言葉は 同居の家族にもできなかった相談
芹澤みなほ
自宅で出産した赤ちゃんを放置したとして保護責任者遺棄などの罪に問われた女性の被告(22)に、千葉地裁は19日、懲役2年6カ月執行猶予4年(求刑懲役2年6カ月)の判決を言い渡した。「怖くて相談できなかった」。公判では、家族と同居しながらも、女性が孤立を深めていったことが浮かび上がった。
「間違いありません」
10月16日の初公判。肩で切りそろえられた黒髪に、白いマスク姿の被告は小さな声で、起訴内容を認めた。
被告は5月30日午前9時20分ごろ、千葉県市川市の当時の自宅で女児を出産し、裸のままベッドに寝かせるなどし、泣き声をあげなくなっても適切な措置を受けさせなかったとして、起訴された。
なぜ自宅で出産し、放置してしまったのか。被告人質問での本人の説明などから経緯をたどる。
母親「我慢強い子」
被告は当時、両親と暮らして…
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