織田、最後の舞台で4回転ジャンプ成功 会場盛り上げ、SP5位発進

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榊原一生
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 フィギュアスケートの全日本選手権は20日、大阪府門真市東和薬品ラクタブドームで開幕した。男子ショートプログラム(SP)は昨季の世界選手権銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が92.05点で首位発進。ジュニアの16歳、中田璃士(TOKIOインカラミ)が1・74点差の90・31で2位、友野一希(第一住建グループ)が89・72で3位につけた。11年ぶりの出場となった37歳、織田信成(大阪倶楽部)は5位。フリーは21日に行われる。

「2年間の練習をしっかり出せた」

 演技を終えた織田は、込み上げてくるものを抑えきれなかった。

 11年ぶり出場となる全日本の大舞台で、三つのジャンプ要素をすべて決めた。「ショートから『4回転ジャンプを絶対決めるぞ』っていう気持ちで臨んで、それが成功できた」。緊張から解き放たれ、達成感から涙があふれた。

 織田は2014年ソチ五輪代表を逃し、一度は現役を引退した。その後はプロとして活躍。ただ、アイスショーなどへの出演を続ける中で、刺激に欠け、物足りなさも感じた。22年、スケーターとしてさらなる高みをめざそうと競技会への復帰を決断。「全日本出場」を目標に掲げ、取り組んできたのが4回転ジャンプだった。

 この日、冒頭の4回転―3回…

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