第1回不登校につながる「起きられない」病 専門外来医師が語る対応策

有料記事インクルーシブ教育@japan 不登校の背景に

聞き手 編集委員・宮坂麻子
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 朝、何度起こしても起きられない子。起きても体がだるく、頭痛なども出て、遅刻が増え、不登校に――。その背景に「起立性調節障害」が潜むこともある。思春期の発症が多いとされ、長引いて高校の進級に影響する子もいる。家庭でどう対応し、学校にはどんな配慮を求めたらいいのか。東京逓信病院小児科で起立性調節障害(OD)の専門外来を担当する中澤聡子医師に聞いた。

 ――起立性調節障害は、周囲の理解のなさでひどくなるそうですね。

 起立性調節障害は、午後には元気になることも多く、「やる気がない」「学校に行きたくないだけ?」と思われがちですが、自律神経の機能不全の病気です。

 朝起きられない、立ちくらみ、朝礼や入浴時などに気持ちが悪くなる、頭痛、腹痛、動悸(どうき)、食欲不振、倦怠(けんたい)感など、症状は様々で程度も違います。「うちの子も?」と思ったら、別表の11項目でチェックしてみてください。複数あれば、念のために小児科受診をおすすめします。

■素因持つ子「かなりいる」 …

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この記事を書いた人
宮坂麻子
編集委員|教育・こども担当
専門・関心分野
教育・こども
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