足元は冷やすべからず 子ども好きな中国の人々の洗礼 特派員メモ

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畑宗太郎
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@北京

 10月の週末、1歳の次男を抱っこひもに入れて近所の市場を歩いていると、中年の女性に「赤ん坊の足首が出ている」と叱られた。口頭注意だけでは済まない。女性は、次男の靴下をつかんで力強く引っぱり上げた。

特派員メモ

世界各地で日々ニュースを追っている朝日新聞記者が取材や暮らしの中で感じたことをつづった「特派員メモ」。トランプ前米大統領の返り咲きなど、大きな国際ニュースが相次いだ2024年を振り返ったコラムを年末にまとめて配信します。長年紙面でご愛読いただいているコラムをお読みください。

 今春に妻子が北京に移って来て、街中で最初に受けた洗礼が「靴下はかせろ攻撃」だった。日本では暖かい日は素足にさせていたが、ここでは「体が冷える」と注意される。妻はこの「攻撃」に備え、夏も靴下をはかせるようになった。

 他にも「抱っこひもが苦しそう」「帽子が暑そう」など、注意してくるところは様々だ。

 赤の他人からいきなり子ども…

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この記事を書いた人
畑宗太郎
中国総局
専門・関心分野
中国の外交、安全保障、社会、東南アジア情勢