茶の間のコタツで発見のクマ、吹き矢で麻酔し確保 冬眠場所探せず?

福留庸友
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 23日午後6時40分ごろ、福島県喜多方市の県警喜多方署熱塩加納(あつしおかのう)駐在所に、「茶の間にクマがいる」と電話で通報があった。

 署によると、同市熱塩加納町の住宅で、ひとり暮らしの60代男性が同日午後6時20分ごろに帰宅したところ、居間のコタツに頭を突っ込んでいる状態のクマ1頭(体長約90センチ)を目撃したという。男性は隣の家に逃げ、その隣人から連絡を受けた地元の猟友会が駐在所に電話で通報したという。

 男性が午後8時ごろ、自宅の様子を再び確認しに出向いたところ、クマは家の中にとどまり食料を食い散らかしていたという。

 署はクマのいる民家周辺を夜通しで警戒し、周囲の住人に避難を呼びかけた。人的被害は確認されていない。

 市や署によると、24日午前11時半ごろには、クマを屋外に追い払うため、地元の猟友会の人たちは花火を使って破裂音をたてた。

 その後、クマは住宅から出たり入ったりした後にこの家から離れたが、近くの別の小屋に移った。

 午後3時15分、獣医がクマに麻酔の吹き矢を放ち命中。寝たことを確認した後、午後4時半すぎに人里から離れた山中に放したという。

 市の担当者は「90センチという体長からすると、若いクマでねぐらが探せず、冬眠しなかったのではないか」と話していた。

 現場はJR喜多方駅から約11キロ離れた里山の集落。

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この記事を書いた人
福留庸友
仙台総局|おもに行政担当
専門・関心分野
東北、東日本大震災、メディア論