小田和正さんが語る「クリスマスの約束」 音楽番組に出なかった理由
「『クリスマスの約束』を楽しみにしていますと言ってもらえるうちに、番組を終えることにしました。寂しいけれど、きっとそれがいいと思ったのです」
シンガー・ソングライターの小田和正さん(77)がアーティストの仲間たちとともに、次世代に歌い継ぎたい名曲を演奏する聖夜の音楽番組「クリスマスの約束」(TBS系)が、12月24日午後10時からの放送を最後に、24年の歴史に幕を下ろす。どんな思いを込めてきたのか、最後の放送を前に小田さんが語った。
3年ぶり20回目となる放送の数日前、ナレーション収録を終えたあとの東京・赤坂のスタジオ。「(ナレーションは)不慣れなもんで、自分がイメージしているようにはなかなかできなかったですね」と笑い、こう言った。「自分としては理屈抜きでやっぱり寂しいな」
「クリスマスの約束」は毎年のクリスマス前後に、仲間のアーティストたちと次世代に歌い継ぎたい名曲を選び、アレンジを加えて観客の前でライブ演奏する音楽特番だ。近年は、いきものがかりの水野良樹さんやスキマスイッチの大橋卓弥さんと常田真太郎さん、JUJUさんといった常連メンバーのほか、毎回のゲストを招き、そのアーティストの代表曲をセッションやコーラスで披露するなどしてきた。
24日の放送では、仲間たちとともにこれまでの名演奏を集めた総集編で番組の歩みを振り返り、自身の代表曲「風を待って」「言葉にできない」「ラブ・ストーリーは突然に」などを歌い上げる。
「犬猿の仲」山下達郎さんから届いた手紙
番組が始まった当初は、「1人」だった――。
企画は、TBSの別の音楽番…