名作曲家が愛したピアノに触れて聴いて 録音がない時代の音がそこに

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魚住ゆかり
【動画】18世紀のピアノ、触れて聴いて体感「菰野ピアノ歴史館」=魚住ゆかり撮影
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 扉を開くと、遠くから、近くから、いろいろなピアノの音が聞こえた。現代の黒く光るピアノとはひと味違う、小さいけれども柔らかな音。モーツァルトベートーベンが生きた200年以上前の楽器が「現役」でそこにあった。

 「菰野ピアノ歴史館」は三重県北部の山あい、湯の山温泉菰野町)にある。ベートーベンやショパンが弾いたのと同型のピアノなど37台を修復し、展示。録音技術がなかった時代の音を体感できる。

 音を聴くだけでなく、当時のピアノに直接触れて、音やタッチを確かめられるのが特徴だ。全国から多くのピアノ愛好者らが訪れ、歴史に名を残した作曲家が愛した音に親しんでいる。

ピアノ史を源流から

 弦を棒でたたくダルシマーや、バッハやモーツァルトらも弾いた、弦を鳥の羽軸ではじくチェンバロなど、ピアノのもととなった楽器から、バッハからショパンまで多くの作曲家に愛されたピアノの前身・クラビコード。そして、鍵盤を押すとハンマーが弦をたたく構造を持ち、ピアノ(弱音)からフォルテ(強音)まで出せる、多彩なピアノフォルテ(ピアノ)へ。ピアノ史を知る上で欠かせない楽器がそろう。

 貴族の城などで使われていた…

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この記事を書いた人
魚住ゆかり
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
音楽(主に吹奏楽・合唱)、歴史、文化、いきもの