国産の名器「松本ピアノ」表舞台へ やわらかい自慢の音色で地域PR
堤恭太
千葉県君津市内でかつて製造されていた名器「松本ピアノ」が市のイメージアップに一役買うことになった。明治期には「山葉」(現ヤマハ)、「西川」と並ぶ国産3大ピアノブランドの一つだったが、現存するものは少ない。だが、「スイート・トーン」と呼ばれたそのやわらかい音色は健在。市は、音で魅了して、悩ましい人口減少対策にもつなげたい考えだ。
現在、市が所有するのは12台。これまでは、4代目にあたる調律師の松本花子さんや、市民団体「松本ピアノ・オルガン保存会」などが修復や調律を施し、市内の演奏会で奏でてきた。しかし、それ以外にお披露目される機会は少なく、市民文化ホールの保管庫で眠っていることが多かった。
古いが、音色に衰えはない。せっかくの市の宝がもったいない。
シティープロモーションに有効活用
そこで市は、シティープロモ…
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