「動ける医療的ケア児」の支援道半ば 看護師足りず、預け先探し苦戦

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伊藤舞虹
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 「動ける医療的ケア児」と言われる子どもたちを預かる施設の確保が課題となっている。経管栄養やたんの吸引といったケアを日常的に必要とする子どもたちは過去10年ほどで2倍に増え、中には自分で歩いたり走ったりできる子もいるが、人手不足で安全に預かれる施設が限られ、親子が孤立する現状がある。

 昨年2月に開設された児童発達支援事業所「えほんの木相生山」(名古屋市天白区)は未就学児への発達支援のほか、看護師を配置して医療的ケア児の保育も行う。

 10月上旬、「芋掘りごっこ」を楽しむ子どもたちの輪の中で、畑に見立てたビニールプールに全身で飛び込み、満面の笑みを見せる子がいた。加藤寅雅(たいが)さん(6)だ。職員に抱っこされると身をよじってはしゃぐ。鼻に通ったチューブを抜くそぶりを見せ、いたずらっぽく笑うこともある。

友だちとの関わりから生まれた変化

 「通い始めてから、本当によ…

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この記事を書いた人
伊藤舞虹
名古屋報道センター|労働福祉・SDGs担当
専門・関心分野
子どもの福祉、社会保障、ジェンダー