「飲み会より読書」首相になっても貫く石破流 首相動静から分析

有料記事首相動静

南有紀
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 就任からまもなく3カ月を迎える石破茂首相。この間の「会食」の少なさが目立っている。もともと石破氏は飲食をともにしながらの仲間づくりが苦手と言われ、自民党内で長く「非主流派」だった理由の一つと見る向きもある。少数与党に転落し厳しい政権運営が続く中、首相になっても変わらない「石破スタイル」は吉と出るか、それとも――。

 クリスマス・イブの24日午後8時半。多くの人でにぎわう東京・赤坂の街を黒塗りの公用車が走り抜け、衆院議員宿舎に滑り込んだ。この日、首相官邸で国会閉会後の記者会見を終えた石破氏は、宿舎で待ち受けた記者たちに「12月24日ぐらい早く帰れよ」と声をかけると、エントランスのクリスマスツリーに目をやることもなく、ドアの向こうに姿を消した。

 25日夜には稲田朋美防衛相と都内のレストランで会食したが、これまでは国会での答弁準備などで遅くまで官邸で過ごし、宿舎に「直帰」する日が多かった。

 朝日新聞の「首相動静」で見…

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    小熊英二
    (歴史社会学者)
    2024年12月27日11時8分 投稿
    【視点】

    つまり菅義偉氏は一日平均2.4回の会食をしていたことになる。石破氏は週に一回程度ということになるが、それでも「出張先での昼食会などは除く」という数値である。 石破氏についての「誰かと連日飯を食うくらいだったら、宿舎に帰って本や資料を読み込

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