描けない「リニアが走る未来」 車両は順調、でも工事はトラブル続き

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大平要
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 東京―名古屋―大阪を時速500キロで結ぶ、リニア中央新幹線の工事が始まってから、10年が過ぎた。工事は順調に進んでいるとは言いがたく、JR東海は2027年としていた開業時期も延期した。料金なども不明のままで、「リニアが走る未来」はまだ描けない。

 発車から約1分後、走行音が軽い音に変わる。モニターが映し出す速度は150キロを超えた。

 車輪走行を終え、磁力で浮上して進む。さらに加速し、最高速度の500キロに達するまで、出発から3分も経っていない。

 私にとって山梨県内の実験線…

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この記事を書いた人
大平要
経済部|名古屋駐在
専門・関心分野
企業経営、働き方、地方創生、産業政策