「鮮度抜群」大間産のマグロが2億円超え 豊洲初セリで2番目の高値

中山直樹
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 東京都江東区豊洲市場で5日早朝、新春恒例のマグロの初セリがあり、276キロの青森・大間産の本マグロが2億700万円の最高値で競り落とされた。都によると、統計がある1999年以降、2番目の高値となった。

 午前5時10分、セリの開始を知らせるベルが鳴ると、セリ人の威勢のいいかけ声が響き、買い付けにきた仲卸人らが「手やり」と呼ばれるジェスチャーで次々と本マグロを競り落とした。今年は初セリにかけられたマグロの数が多く、値段もつり上がった。

 初セリにおける本マグロの値段は、2019年の3億3360万円が最高で、昨年は1億1424万円だった。コロナ禍を経て値段は上昇傾向にある。

 5年連続で「一番マグロ」を競り落としたのは仲卸「やま幸(ゆき)」で、高級すし店「銀座おのでら」を営む企業から依頼を受けていた。「やま幸」の山口幸隆社長(62)は「(一番マグロは)市場に並ぶマグロの中で鮮度が抜群だった。能登半島の被災地では厳しい状況が続いているが、日本が元気になる一助になればうれしい」と語った。

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この記事を書いた人
中山直樹
ネットワーク報道本部|都庁担当
専門・関心分野
人権問題、災害、人口減