オーストリア、ネハンマー首相が辞任を表明 連立交渉が決裂

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ブダペスト=寺西和男
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 オーストリアのネハンマー首相は4日、昨年9月の総選挙後から続けてきた連立政権の樹立に向けた交渉が決裂したと明らかにし、近く首相を辞任する意向を表明した。ネハンマー氏に組閣を指示したファンダーベレン大統領が今後の対応をどう示すかが注目される。

 連立交渉は、ネハンマー氏が率いる中道右派「国民党」と、中道左派社会民主党」、リベラル政党NEOSの3党で続けられていたが、NEOSが3日に離脱。国民党と社民党による交渉も財政運営のあり方をめぐる意見の相違などから決裂した。ネハンマー氏は国民党党首も辞任する。

 総選挙では移民流入や景気低迷などへの不満を背景に、反移民などを掲げる右翼政党「自由党」が第1党になった。同党は1950年代に元ナチス党員らが設立した。

 ただ、過激な発言を繰り返す…

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この記事を書いた人
寺西和男
ベルリン支局長
専門・関心分野
欧州の政治経済、金融、格差、ポピュリズム