日本郵便の違約金制度はなぜ生まれ、続くのか 識者が語る「体質」

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聞き手・高島曜介
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 ゆうパックの委託業者に対する違約金制度はなぜ全国的に導入され、現在も続いているのか。郵政事業に詳しい立原繁・東海大教授(郵政事業論)に聞いた。

 違約金制度が導入されたのは2003年12月。この年の4月、国の機関だった郵政事業庁は特殊法人日本郵政公社になった。それまで国家予算に支えられていたが、自らの収益による運営が求められるようになった。コスト削減は必須となり、ゆうパック事業の大半を外部の運送会社に委託する現在の事業形態の基盤が生まれた。

 すでに郵便事業は縮小していくと見込まれ、ネット通販(EC)市場拡大の波に乗る小型物流のゆうパックにシフトし、シェア拡大に力を入れ始めた。

 課題はサービスの質の向上だ…

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この記事を書いた人
高島曜介
東京社会部|調査報道担当
専門・関心分野
事件、外交、安全保障