トヨタのウーブン・シティ、秋以降に始動 社外含む2千人の「まち」

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ラスベガス=稲垣千駿
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 トヨタ自動車は6日(日本時間7日)、静岡県裾野市で建設中の実験都市「ウーブン・シティ」を2025年秋以降に始動させると発表した。まずはトヨタ関係者とその家族ら100人が入居する。将来的には社外の人々を含めた約2千人が暮らす計画だ。自動運転や人工知能(AI)といった最新の技術やサービスを実際に使ってもらい、開発を加速させる巨大な「モビリティのテストコース」(同社)にする考えだ。

 「ここは人が住み、働き、楽しむだけの場所ではなく、あらゆる新しい製品やアイデアを発明、開発できる場です」。米ラスベガスでの技術見本市「CES」に5年ぶりに参加した豊田章男会長は、記者会見でそう訴えた。

 ウーブン・シティの構想は20年のCESで豊田氏が発表した。ウーブンは「織りこまれた」という意味で、祖業の織機などから命名された。

 始動後は、世界中の企業や研究者らが住民として暮らし、最新技術などを実際に使って実用化を図る。敷地内では、自動運転の電気自動車(EV)「eパレット」を使ったバスの運行や移動販売のほか、宅配ロボットを使ったサービスの導入などが検討されている。

 実験には現時点で、ダイキン工業日清食品など5社の参加が決定。すでに協業するNTT、ENEOS(エネオス)、リンナイも検討中だ。

 スタートアップ新興企業)…

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この記事を書いた人
稲垣千駿
経済部|トヨタ自動車担当
専門・関心分野
自動車・証券業界、企業統治、金融政策